'12北海道大会へようこそ

大会実行委員長 羽山広文

 札幌で2012年度日本マンション学会北海道大会が開催されることになりました。

本大会のプログラムは、①526()午後のメインシンポジウム「被災マンション復興支援のための法制度改革を巡って」、②526()午前および27()午前に10テーマの分科会、③526()夕刻の懇親会、④527()午後に見学会を企画しています。

特に、メインシンポジウムは東日本大震災から1年が経過し、被災マンションの復興支援に関する法制度改革を中心に議論を進める予定です。

また、特徴的な分科会としては第10分科会の「実務・管理報告」において、実務・管理の実績および提案、失敗事例など完結したものだけでなく、結論に至る前のものも対象としています。目的や方法そのものについて討論することに重点をおいた発表形式であり、ユニークな分科会です。

一方、見学会では、エネルギーの自給を目指したコージェネレーションシステム・排熱利用の集中給湯システム、集中ゴミ処理システムを導入したマンションとともに、北海道ならではのマンションにおける外断熱改修の現場を見学する予定です。

活発な議論とこの大会の成功を期待し、スタッフ一同、皆様の参加をお待ちしています。

開催校である北海道大学についてもPRいたします。本学は、札幌農学校の開学以来、135年間にわたる伝統を踏まえて、教育研究の理念としてクラーク博士に由来する「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「地域性および実学の重視」を掲げています。北海道の広大な自然と四季折々に彩る美しいキャンパスは、これらの理念を実現するのに絶好の環境であり、毎年、全国から多くの若人が集い、ともに学んでいます。

201010月、鈴木章北海道大学名誉教授がノーベル賞化学賞を受賞しました。在職中は工学研究科に所属し、今回受賞の対象となった「クロスカップリング」の研究は、会場となる工学部の一室で行われたものです。

5月の北海道は特に美しい彩の季節です。厳しい冬を耐えた植物が一斉に花を咲かせます。一年中で最も気候の良い季節に、本学の建学の精神とノーベル賞受賞の余韻を堪能頂ければ幸いです。

会場となる北海道大学工学部の前庭(写真:羽山広文)