今宵はココまでといたしましょう。NHKの歴史ドラマにこんなのあったねー。
いやー！第2章ミズウリ回想録いかがでしたか。
「人に歴史あり」ジョニー黒田が、指1本で書き込んだアンソロジー。

文章はオリジナルを尊重したページを作っていきたいと思っています。
表現のニュアンスは、本人の個性と思ってくだされば幸いです。
誤字・脱字・間違いがありましたら、ご指摘下さい。
背景画面は単色が見やすうございます。
見た目パッとしませんが、読みやすさを優先いたしました。
ご協力者また関係者に感謝いたします。
2004年10月8日
管理人：大ちゃん
協力：あおっちさん

第2章　中坊（中学時代）

　ギターでモテモテ　投稿者：殿　投稿日：2003年11月7日（金）18時32分22秒

いよいよ第二部、月日は流れビートルズより隣のクラスの女の子が気になってくる中学生時代、
もうそれほどビートルズにどっぷりという事もなく漠然とした人生のレールにノッカッテいた冬休み
のある日、近所の裕福な家庭の友人の家に遊びに行ってたんだ、するとその友人の隣の部屋か
らなんだか聞いた事があるようなサウンドが、ジャンジャンジャカジャカポロポロリンetc。
おいらは、おそるおそるその奇妙な音の出元について尋ねると、「あれは兄貴が弾いている
ギターの音だよ。俺も教えてもらったから少し弾けるぜ！」おいらは心の中で「この成り上がりの
ブルジョア道楽息子が物持ちの多さに飽きたらずギターまで～うぬぬ」と叫んだが体は正直な
もんで、時代劇の媚びを売る子番頭のような下から見上げる目線で、「おいらも触らせてもらって
もいい？」そしてギターと出会って人生のレールから脱線致しました。

　ギターでモテモテ？？　投稿者：殿　投稿日：2003年11月7日（金）18時54分40秒

それからというもの寝ても覚めてもギターギターギターの事しか頭の中にないし、とにかくどうやって
ギターを手に入れるか？だけを考える毎日が過ぎていきました。もちろん過去のごたぼうにもれず、
その友人の家に入り浸り～の毎日！しかしその願望の裏には邪な本能がニタリニタリとほくそえんで
いたのでございます。その頃よく見た夢。その1）斜に構えたギターをおいらがかき鳴らしている周り
には、おいらを潤んだ目線で見つめる美しい女の子の大盛り。その2）見た事ないだだっぴろいホール
で会った事もない大スターとの競演！それを羨望の眼差しで見つめる大量の女の子。その3）まるで
アラビアンナイトのような宮殿の主のおいらが奏でるギターに併せて踊りまくる特盛りの女の子！でも
ね欲望と挫折は人をﾀｰﾐﾈｰﾀｰに変えるんだぜ。これを読んでるギター弾きの皆様！心が痛いでしょ。

　ギターでモテモテ？？？　投稿者：殿　投稿日：2003年11月7日（金)22時09分22秒

まぁなんやかんやで、人のおさがりギターを手に入れたおいらは、ニタリニタリしながら練習にはげんだ
のだが、周りの友人達にはあまりうまい弾き手がいなかったのでナカナカ上達をしなかった。そこで何を
とち狂ったか訳もわからない難しい楽典などを購入してみたものの小学校時代から音楽の授業は記憶に
ない位の睡眠の場。音符なんかは蟻の行進。そんなある日、中学の文化祭が開催されまして、ただ
おいら達の学校は3年に一回しか開催されないので、ましてや一年坊の時だった為ステージなどでやれ
るハズもなく、ただ自分の教室の隅っこでコソコソと鳴らしてたよ。すると同級生の女の子もちらほらと
集まりはじめ、おいらも序じょにヒートアップしてきて夢の再現か？と思ったその時、世の中そんなに甘く
はないもんで、本命登場！隣のクラスの色男、身長高し、顔よし、頭はキレ、陸上部のプリンス。そいつ
がおいらのギターを取り上げるやいなや、見たこともない速いパッセージの曲をなんなく弾きだしたんだ
よ。もう今までおいらに興味を持ちそうになってた女の子達は雪崩をうったようにプリンスの虜となりは
て、惨めなおいらはカヤの外。でもその屈辱が次のステップになってた。（もちろん個人的な恨み大有り）
今までの練習が何だったかと思う位、努力したよ。そしたら一年後には、学校内ではおいらの右に出る
奴はいなくなってた。
だから言ったでしょ！欲望と挫折は人をﾀｰﾐﾈｰﾀｰに変えるって！一に練習、二に練習、三四が欲望、
五に挫折！これが上達の五原則だな。

　エレキでポン！　投稿者：殿　投稿日：2003年11月7日（金)23時53分15秒

中学2年にして1000人以上いる魚津市立西武中学をギターでシメタと勘違いしまくってたある日、
思いもよらない出来事が・・放課後の音楽室で教育実習用のガットギターをいつものようにかきならして
いると、顔は知ってるが、あまり話す事もない同級生がやってきて、「俺の兄貴がお前に会いたいと言っ
てる」という何の脈絡もない話をしだしたんだ。よく聞いてみると、その兄貴はおいら達の3歳上、しかも
バンドをやっててサイドギターがやめたから入ってくれないか？との事。そこで弟から聞いたおいらに
白羽の矢が立ったわけらしい。返事は早急と言われ、おもわずOKしちまった・・・それから数日後の
夕方、そいつに連れられ家へ・・まるで悪の巣窟、魔物の大本山のようなそいつの兄貴の部屋！
視界はたばこに煙って1メートル弱、酒とビールの混じった臭い。エロ本の山。
中坊のおいらにはあまりに刺激が強すぎて帰りにエロ本をおみやげにもらい・・
どうでもいいねそんな話・・とにかく圧倒と大人の香りの中オーディションが始まったんだ。