いわゆるひとつの 参考としての なべレシピ
そもそも「なべ検」のはじまりのエピソードを思い出していただきたい! 本来、「温泉で宴会」だったはずの旅行が「貸し別荘」に変わったために「簡単に」済ませる宴会料理として登場したのがわれわれにとっての「なべ」だったのです。 したがって!アツく語るまでもなく、深く考えることもなく、好きな材料をだしに投げ込めばいいのですよ。 理論もセオリーもルールもレシピも、こうしないと駄目!っていうものはなんにもないっ! すきなようにやりなさい!これが基本形です(笑)。
でもね、ひと工夫を加えると確かにぐっ、とくるものに仕上がるわけで、さまざまな実験と研究を通して?経験してきたいくつかのコツ?みたいなものを並べてみたいと思います。
「だし」と「たれ」:
まず、そのまま食べるの?たれにつけて食べるの?ってこと。 そのまま食べるならなべの中でそれなりに味がついてないといけないから、味噌仕立てにしたりしょうゆベースにしたりと考えるし、ポン酢やゴマだれをつけるなら本当にだしだけでいいでしょ。 野菜や肉、魚からもいい味しっかり出るから、ベースはこんぶ、いりこ、かつおなどのだしでOK。 単独でも混ぜてもよいです。 家でやるときは真剣にだしとるとこからやるけど、別荘の場合時間的制約、器具の制約などもあるので市販の粉末でも充分です。
「具材」:
食べたいものを入れる、これ基本です。 逆に食べられないものがある人のために種類を分ける、こんな配慮も必要かも。 よくあるのが牡蠣が食べたい人と牡蠣が食べれない人のいるとき。 なべひとつなら食べたい人が我慢するしかないけど、ふたつに分けるなら牡蠣入りと牡蠣なしでつくればみんな平和。 春菊命!ってひとと春菊嫌いがいたら分ければよい、そういうことです。 あと、火の通りやすさ、通りにくさを考えるのも大事ね。 肉より先に白菜入れようとした人がうちのメンバーにもいます(笑)。
参考までにこれまでよく使用した具材走り書き。 肉系(骨付きトリモモ肉、鶏肉だんご、豚バラ肉) 魚系(鮭、タラ、ハマチ、アサリ/アラ、カマ) 野菜系(白菜、にんじん、大根、春菊、ネギ、にんじん、栗、サトイモ、ホーレンソウ、キムチ) その他(豆腐、かまぼこ、ちくわぶ、車麩)
ことしはまったのが自作の鶏肉だんご。 長ネギを縦に切れ目を入れた後細かく刻む→鶏ひき肉をあらかじめ粘り気が出るくらい練ったものに加えて混ぜる→卵黄1個、練りショウガ(チューブもので十分)、片栗粉少々を加え更に練る→時間があれば少しねかせる→小なべにお湯を沸かす→左手に一握り具材をとり親指人差し指の間から練りだしスプーンですくって熱湯へ→浮いてきたらざるにとる→ゆで汁もりっぱなだしですよ!
「食べ方の心得」:
卓上コンロと土鍋を使用する場合、肉さかな仕込んで野菜いれて煮込んで、スタートですよね。 せっかくいいだしが出てるのに1ラウンドじゃもったいないじゃないですか! だから追加具材は忘れず用意。 でも、追加具材は野菜系が中心になりますよね。 最初からトップギアに入れてメインの肉さかながっつくと、2ラウンド目が野菜なべになってしまったりするわけです。 ここは紳士協定!1ラウンド目はあえて野菜を平らげて肉さかなは控えめに! おいしいものはあとまわしがなべ社会の平和につながります!
仕上げは?:
具材を食べつくしてなべは終了? 仕上げを忘れてはいませんか? せっかくおいしいところが濃縮されただし、最後の一滴まで味わいましょう! ご飯を入れておじやですか? 卵とじの仕方にいろいろ流派があるようなので最後に喧嘩にならないよう気をつけましょう! じずは卵を入れたらふたをして火を消す流儀です(笑)。 うどんもいいですね。 変わったところでそうめんなんてどうですか? そうめんを紙袋か何かに入れて思いっきり握ります! ばりばり折っちゃってください。 1センチ程度に細かくしたそうめんを残りだしで適当な加減まで煮てください。 ちょっと未体験のオイシサに出逢えますよ (*^^)v
なべのバリエーションは近々アップしますのでお楽しみに!