講義A 「自然の観察」 (今井 信五 氏) 9月14日 16:30〜
白馬村在住…7つのスキー場〜ゆがんだ経済状況
砂防ダムの新設(サンショウウオの保護)→旧ダムの改修へ
長野県の脱ダム後の計画に対し…根拠(数字)を要求
しろうま自然の会
NACS-J雪上自然観察研修会開催がきっかけ
1988年3月5日6日 60人規模→80人
NACS-Jと指導員連絡会の共催
スキー場のあり方
↓
自然観察会・会報・講座・調査・保護・連携(行政企業他団体)・視察
自然保護問題…活動でわかったことを解決へ→気がついたら自然保護
白馬村落倉→長野県→全国 think globally, act locally /naturally
ハクバサンショウウオの保護
八方尾根スキー場の国立公園領域
活動の成果…会の存在が開発行為の抑止になる(事前の話し合いなど)
自然観察会の6W2H
なぜ なにを だれが どこで いつ 誰に どんなふうに いくらかかる
IUCNの保全に関する定義
銀行に預けられた資本の生む利益を注意深く管理し使用することだと理解している
テオリア(ギリシア語〜じっと見る) 自然観察→自然観察会
→なぜいま自然観察会か(資料)
環境倫理自然保護に関する3つの公平
同じ時代を生きる人々の公平な自然の享受
世代の違う人々との公平な自然の享受
人間以外の地球上の生物との公平な自然の享受
自然観察 じっと見る 何かが見えてくる わかる うれしい
自然観察会 誰かに伝えたい 分かち合いたい 一緒に見る
自然保護の活動 わかったことを地域に生かす ちょっとライフスタイルを変える
問題解決のためにできることから始める
自然保護教育 親しむ、知る、守る
自然観察会のねらい
次世代に今ある自然、よりよい自然を継承する(したいと思う)
←継承できる社会のシステムづくり、継承したいと思ってくれる人のこころづくり(したいと思う)
←自然観察会の開催
自然観察会の大きなテーマ
都市、農山漁村、その他の場所で(自然のつながりを考える)
生物的自然 人文的自然 地学的自然
そこがどうあってほしいのか(価値観・未来選択)
自分にできることできないこと(能力)
してはいけないこと(倫理観)
やらねばならないこと(使命・義務)
採らなければわからないこともある 採らないからわかることもいっぱいある
希少種の取り扱い
レイチェルカーソン:
いろいろなものの名前を覚えていくことの価値はどれほど楽しみながら覚えるかによってまったく違ってくると私は考えます。もし名前を覚えることでおわりになってしまうのだとしたらそれはあまりにいみのあることとはおもえません。生命の不思議さに打たれてはっとするような経験をしたことがなくてもそれまで見たことがある生き物の名前をかきだした立派なリストを作ることができます。
自然の見方・態度
体験第一、解説は二の次
五感を使って
自然の仕組みを見よう
時間の流れで見よう
人と自然のかかわりを見よう
表現の工夫をしよう
自然を傷つけないようにしよう
感動を分かち合う
ありふれた場所で誰でもが参加できる観察会を
アンケートの結果
○熱意のある、五感をつかう、ユーモア、新しい情報をわかりやすく
×無味乾燥、一方的に話す、専門的過ぎる、だらだら、義務的
自然観察会のリスク
(自然観察会を開催することそのものへのリスク…特に地方では)
自然界に存在するリスク
地学的要因 気象・火山爆発・地震・水害
生物的要因 植物・動物・病原伝播 ←なにもしない(近寄らない ふれない)
何らかの行動をとる(逃げる 防御)
人間に起因するリスク
リスクの回避
知識を持つ 下見 保険 注意喚起 安全対策(応急措置・簡易な薬品、器具の用意)
事故がおきてしまったら
拡大阻止 安全確保 必要な救急措置 速やかな通報 速やかな搬送
一応の処置が終わったらお世話になった人々へのお礼 一切の処理が終わったら再度
→トラブルを回避するには良好な人間関係(土地所有者他の活動者参加者同士)が大切
ひとがひととしてできること
実習にむけて(いまそこにある自然で、そこにいる人と)
テーマひろい〜自分の能力でできること
考えをまとめる
下調べ
つくりあげる
リハーサル
実践
自分の言いたいことが「 」ですと言えるようなものを。
※講義中の走り書きメモにつき、内容については責任を負いきれません。(ごめんなさい)
参考文献:自然かんさつからはじまる自然保護(日本自然保護協会)