講義@ 自然の保護を考えよう (金田  平 氏) 9月13日 15:20〜

自然の仕組み
  二酸化炭素+水+太陽光→有機物(エネルギーの缶詰)+酸素
生活活動
  有機物+酸素(燃焼)→エネルギー(水・二酸化炭素の放出)
    ※化石燃料(石油石炭など)は中生代の有機物…燃やして放出されるのは中生代の二酸化炭素

基本的な概念
 生産(植物)→消費(動物)→還元/分解(バクテリア、カビ、キノコ)→
                         ↓
                 絶対必要なのに嫌われる傾向(きれい・汚い)

  例)昔は「ドブ」の存在(色、魚が死ぬ…見えた)
     イトミミズ、ボウフラが有機物を食べた、バクテリアが分解した
        現在生活用水(汚水)が見えないところに流れていって見えない→無機用水→赤潮

 現在の日本では生産消費還元が偏って行われている
     →食料の輸入→食べた後の生活用水を無機にして周辺の海へ放出


農作物の連作ができないのになぜ稲は何年も作れるのか?(しごと・かせぎ)
        →山から流れてきた水を使っているから特定の要素が減らない(水の管理が重要)
 日本では作物を町で売った後、し尿を持ち帰り肥料にして還元する構造があった
 西洋ではし尿をそのまま川へ流していたので下水道が早くに発達した

 戦後の肥料革命が構造を変化させた→し尿の海上投棄が社会問題化
 燃料革命→薪炭林に人が入らなくなった(太くなりすぎて萌芽がでない)
        日本の木材2〜3?/年育つ 外国では20〜30またはそれ以上育つ

便利さと豊かさ(高度経済成長)に向けての変化→元に戻すことはできない

かつて大木を切り倒して裸にした山…花崗岩むき出しで保水も悪い
  →やせた土地では松が元気→構造がこわれて松葉をかいたりしなくなる→
   落ち葉が落ちて土がかわる→他の木が元気→松が弱る→さらに松食い虫


外国産の飼料に雑草の種が大量に入っている(まったくチェックなし)
「天から役目なしに降ろされたものはない」アイヌ語  オオカミ駆除→エゾジカ増加
トキもかつては田畑を荒らす有害鳥獣だった!?
元金を元気にさせて利子でいかに生活するかが狩猟民族の基本


自然保護の概念

@人の手を省いてそのまま残す Protection / Preservation
 (←自然環境保全法…人がいっさい入れないところ)

A人手をかけないと保護できない Conservation
 (←里山など、かつて人が入っていたことでバランスがとれていたところに人が入らなくなったことで壊れていく例←ボランティアレベルでなくなりわいとして)

B失ったものをなんとか取り戻そうとする動き Rehabilitation / Restoration
(自然再生促進法)40頁参照


環境倫理
@ 人はみんな幸せA次の世代もB今生きているもの全部



AKAYAプロジェクト

拡大増林政策(1960〜65あたり?から始まった)
ぶなを中心とした自然林→アカマツ、カラマツ、スギ、ヒノキの人工林→放置

1990年代
 エリアB リゾート法地域指定(スキー場)・新治村の水源地
 赤谷川の川古ダム

大型猛禽類(イヌワシ・クマタカ)の生息→生態系(森の豊かさ)の指標→調査

2000年1月スキー場中止  9月ダム計画中止

プロジェクトの発足
 日本自然保護協会の役割の変化 (マイナスの除去からプラスの行動)
     →生物多様性の復元(昭和30年代がターゲット)



※講義中の走り書きメモにつき、内容については責任を負いきれません。(ごめんなさい)
      参考文献:自然かんさつからはじまる自然保護(日本自然保護協会)