〜〜〜 じず。が実際に作ってみた料理
野外炊事には重要なルールがたくさんあります。安全に火を扱うためのルールだったり、怪我をしないための道具の使い方だったり、さまざまです。でも、どんな料理をどんな風に作るか、そこにはルールなんてありません。基本テクニックを知っていれば、「こうしなければいけない」料理なんて、特に野外にはないんじゃないかなって思います。場合によっては掟破りが大成功をもたらしたりもします。自由な発想でおいしい料理を作るために、ヒントとして活用してください。
ダッチオーブンでカンタンバナナケーキ!
昔むかし、じず。が某ペンションにいりびたっていた頃(笑)、看板メニュー(?)だったバナナケーキのレシピを書き写してきたものを発見しました。ダッチの実験用に若干アレンジ…。って言っても混ぜて焼くだけなんで、時間と火加減だけ気をつければOKかと思いますよ。意外にうまいんだ、これが。 | ||
材料: |
100均紙型2個程度 バター(無塩があればよし、なければマーガリンでも)100g グラニュー糖150g たまご2コ 強力粉200g バナナ(大きめ)2本 ベーキングパウダー小さじ2 ベーキングソーダ小さじ1/2 酢大さじ1 |
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レシピ: | @ A B C |
バター、たまごは室温に、粉類はあわせてふるっておく。バナナは皮をむきフォークの背でつぶしておく。 バターを充分にかき混ぜ、グラニュー糖を加える。たまごは1こづつ加える。粉1/3を混ぜいれ、続いてバナナ1/2を入れる。さっくりと混ぜ合わせながら同様に粉1/3→バナナ1/2→粉1/3を加える。 型に流しいれ、プレヒートしたダッチに入れる。最初上火を強めに、あとはじっくりと中まで火が通るまで焼く。 お好みでホイップクリームなんかを添えると更に美味! |
ダッチオーブンでパンを焼く!
夏を前に、「最近焚き火してねえよな…」から始まった企画で、せっかくなら新しいものに挑戦しようということで、あちこちからレシピをかき集めました。以前イベントで「はんごうでパンを焼く」というのはやったことがあったので、そこから少々じず。流にアレンジ…。本人、うまくできるか半信半疑だったのですが、自分でもびっくりするくらいおいしく焼けました。次の企画でもぜひご披露したいと思います。 |
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材料: | 12インチディープのダッチオーブン用 A群 強力粉360g 薄力粉90g ドライイースト5g 砂糖45g 塩5g 牛乳120cc 水130cc たまご1コ マーガリン(バター)55g 〜家にあった素材を駆使して、総額500円で済みました。〜 |
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レシピ: | @ A B C D E |
A群の計量は自宅で済ませておきます。計ったらひとつ袋にいれてしまいました。わざわざ分けて持ち運ぶこともないでしょう。粉をふるいにかけるのですが、要は粉にたっぷり空気を含ませるということなので、少し大きめのビニール袋に粉を入れ、空気を入れてよく振ります。ざるなどを使っても良いですが、これで洗いが省けます。 牛乳、水、たまごを混ぜ合わせます。このとき温度が低い場合は水の温度で調整してぬるま湯程度の出来上がりにします。 @Aをボールであわせ、こねに入ります。最初はどうなることかと思うほどのまとまりのなさですが、気長にこねてください。15分ほどこねたらマーガリンを加えるのですが、このあと再び絶望的にまとまらなくなります。さらに気長にこねてください。不思議とまとまってきます。今回は都合1時間弱、生地と戯れていました。 発酵させます。生地をまるめてボールに置き、ラップをかけて1時間ねかせます。あまりさむいところは駄目のようです。今回は適度な気温のせいか、びっくりするくらい膨らみました。 生地を包丁で4分割して丸めます。ダッチオーブンにアルミホイルを敷き詰めて、あまっていたマーガリンをなんとなく塗って生地を等間隔に置きます。膨らみますからくっつないほうがいいでしょう。そのままさらに30分のベンチタイムをとりました。 炭火を用意します。今回はクッキーの缶で竹炭を作っていたのでちょうどいい感じの炭火ができていました。通常どうり上下から加熱します。火加減焼き加減は様子を見て、火が偏らないように適度にダッチ本体、ふたを回しながら焼きます。意外と早く焼けるので注意です。今回はちょっと焼きすぎました。 |
こねは結構力がいりますがおしゃべりしながらでもできるので意外に野外向きかも!上手に焼けると癖になりますよ!ぜひ、挑戦してみてください。 |
カレーライスの副産物
野外炊事をするとき、やっぱり定番はカレーですよね。大勢で調理するにもあんまりイメージに狂いを生じないから、もめずにできるっていうのがいいのかも…。でも、ワンランクうえを目指すなら、たとえばポケットにガラムマサラの瓶を忍ばせておいたりすると、ただのカレーが香り高いカレーに変わったりしますよね。 さてさて、野外でカレーを作るとき、まあ、切った野菜と肉を煮ますよね。たまに几帳面な方もいますけど、水の分量なんて大雑把でぐつぐつぐつ…。カレー粉投入っ!っていくと水っぽいとろみのないカレーになってしまうことがよくあるもので、カレー粉入れる前に別なべにいったん煮汁をとっておくとそういう失敗がないよって、固めだったら煮汁を戻せばいいんだよって教わりました。 で、問題はこの煮汁なんです!カレーは上手に出来上がったわけだから、普通は見向きもされなくなるこの煮汁。よーく考えてください!肉と野菜の成分をじっくりと煮出した最高のスープなわけじゃないですか!捨ててしまうのはもったいない!から始まった副産物でございます。 |
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副産物@: スープ |
結構こってりしてるので、倍くらいに薄めます。何か野菜が残ってると嬉しいですよね。たとえばレタスなんかあったら最高!ちぎって入れて軽く沸騰させます。塩コショウで整えたら仕上がりです。 事前に仕込んでいくなら、スープの素。お湯で戻すとたまごスープとかっていうの、あれは便利!内緒で一品増えますものね! |
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副産物A: ご飯!? |
これは怪我の巧妙の典型です。普通はありえない順番なのであくまで参考ということで!あるイベントの手伝いに行って野外炊事でカレーを作ったんです。カレーは大なべでご飯は班ごとに飯ごうで、リーダー、なべの世話してたら自分たちのご飯炊くの忘れてて、もうカレーが出来上がるよって頃に気がついた!急げっ!食事が遅れる!ってときにふとこの煮汁が目に入った。倍くらいに薄めて、これでご飯を炊いてみたら…!!! 油が入っているせいか、ちょっと焦げやすくなるので注意が必要ですが、ちょっと意外なくらい美味なるものができました。 |
すうぷ・ど・じゅりえんぬ (野活ばーじょん)
ちょっとだけ「うんちく」を加えますと、そもそもこのスープはじず。がよく遊びに行っていた白馬の某ペンションの定番メニューでした。いちおう、おふらんす家庭料理を売りにしていたペンションなので、そもそもはおふらんす料理(!)ということになるのかしらん。「じゅりえんぬ〜 julienne 」とは〈野菜などが〉千切りの、ってイミでやはり語源はフランス語!要するに野菜を細く細く切って炒めて煮るだけなので、野外メニューには実は最適だったりするわけで…。 | ||
材料: | 野菜(キャベツ、にんじん、たまねぎ、セロリ、じゃがいも、などなど) バター、たまご、パルメザンチーズ、コンソメ、塩、こしょう オプションとして、ロースハム、パセリ |
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レシピ: | @ A B C |
とにかく材料を千切り、薄切りにします。キャベツ、たまねぎ、にんじんは必須ですが、あとは何でもOKです。じゃがいもをくわえるとちょっとこってりします。ほかの香り系野菜を加えてもまったく問題ありません。分量も結構アバウトでいけます。 大き目のなべで切った野菜を炒めます。いっきに大量の野菜を入れると大変なので、一応たまねぎ、にんじん、キャベツと順に放り込んでいきましょう。その他の野菜、ハム等も全体がしんなり、気持ち粘りがでる程度まで炒めます。 なべに水、コンソメを入れ、ぐつぐつ煮ている間に、他の作業をいたしましょう! 塩こしょうで味を調えます。仕上げは溶き卵(2人分で1個見当)にパルメザンチーズを加えてよく混ぜたものをなべに回しいれ、火からおろしてふたをしておきます。 |
簡単かつ失敗がないわりに、チーズが効いていてなかなか「おふらんす」の香りも確かにします!一度お試しください!! |
ダッチオブンを使った「ローストビーフ」(11/23/2002ばーじょん)
材料: | 牛モモ肉1.5キロ ジャガイモ5個 にんじん3本 たまねぎ3個 セロリ2本 にんにく2粒 塩 粗引きこしょう バジル オリーブオイル 醤油 わさび | |
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@ A B C D |
にんじん、たまねぎ、セロリは3センチ程度の大きさにカット。ジャガイモは気持ち大きめにカットする。 にんにくを細長く切り、肉にナイフで切れ目を入れ、そこに埋め込む。全体に塩、こしょう、バジルを振り、しばらく置く。 ダッチオブンをあらかじめ熱しておいてからオリーブオイルを引き、肉に焼き目をつける。焼き目がついたら肉をいったん取り出す。火からんおろしたダッチオブンににんじん、たまねぎ、セロリを敷き、肉を載せたらジャガイモをまわりに詰める。 おきの上に乗せ、最初15分くらいは下からのみ加熱する。その後、おきをふたの上に乗せ上からも加熱する。10分くらいしたらふたを開け、様子を見る。肉をはしなどでつついてみて、その触感で判断できる。生のときは独特の反発がある。 火が通ったら肉を取り出し、粗熱をとって落ち着かせる。薄切りにしてわさび醤油につけて食べる。周りの野菜もつけあわせで。 |
簡単しおがま(11/23/2002ばーじょん)
材料: | 丸鶏(2羽) にんにくまる4個 塩5キロ 卵(卵白)12個 こしょう バジル | |
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@ A B C D |
鶏は全体を水洗いして水気をふきとります。にんにくを塊のまま腹につめます。(皮はむかなくて構いません)こしょう、ハーブを全体にまぶします。 ボールに塩をとり卵白を加えてよくかき混ぜます。全体がしっとりとしてくるくらいでちょうどよい。(大きめの鳥で塩4キロ。おおむね塩1キロにつき卵2〜3個) 鉄板にアルミホイルを引きます(あとで張り付かないように)その上に塩を1センチ程度平らにのばし、鶏を置きます。あまり厚くなりすぎないように(あとで割れなくなります)気をつけながら、全体を塩で覆います。 中火にかけます。塩から湯気が上がってきます。上部の表面が乾いてきたら、上にもおきをのせ、熱を加えます。 蒸し焼き状態なので、焼きすぎるということはあまりありませんが、途中で焼き上がりを確認することはできないので、じっくり30分〜1時間かけます。 ※今回は簡単ににんにくをつめましたが、腹の詰め物は工夫によりさまざまなバリエーションが楽しめます。もち米を入れたり、ドライフルーツを詰めたり思いつきでOKかと…。 |
焼きシャケごはん(11/23/2002ばーじょん) 材料:米 塩ジャケ 三つ葉
材料: | 米1升 塩じゃけ3切れ 三つ葉1束 | |
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@ A B C |
米1升を研いで適量の水を加えます。 シャケは網でよく焼いて、骨を外してざっくりほぐし、米の上に散らします。 三つ葉のくきを1センチ程度に切って同じく散らします。 火加減に注意しながら、おいしく炊いてください。 ※しゃけの塩気が足りなそうな場合は、事前にしょうゆ、めんつゆなどを適量加えて炊きます。ただし、この場合は焦げがでやすくなるので注意しましょう。 |
参考: お米1合(180CC=150グラム)→1升(1.8リットル=1.5キロ)
炊き上がりは1合約320グラムくらいになります。
水の分量は炊飯ジャーで炊くときは米:水 等量が基本 焚き火の場合は1割増しくらいで