3月11日の救出から、すっかり元気になったハリセンボン。餌喰いも良く、おかげで水質管理にかなりの手間がかかっていました。(もともと個体の大きさからみて、タンクの大きさが足りないんですけどね。)
そんなわけで暖かくなったら海に帰そうと思っていたんですが、いよいよその別れの時が来ました。
先日イザリーの餌捕りの際にソラスズメの年越しものを見掛けたため、これは充分な水温と判断。2日、磯採集に出掛けた際に逃がすことにしました。
波の静かな入り江に連れて行き、彼を放ちました。一度底に向かって泳いで行ったのですが、名残を惜しむかのように水面にあがってき 離れようとしません。なんだか胸がキュンとしちゃいます。おいおい、こんなところでプカプカ浮いていたら、磯遊びに来た子供に捕らえられて、いいオモチャにされちゃうよ。そう思った私は再び彼を捕らえて、人気の少ない小さな港に連れて行ったのでした。
釣り人にだけは気をつけろよ(外道と見ると殺しちゃう心無い人が、なかにはいるからね。)と、再び海に放しました。ここでまた浮いて来られたらつらくなるので、振り切るようにその場を立ち去りました。
すっかり情が移っちゃったよ。短い間だったけど楽しませてもらったよ。ありがと。達者でな。 |