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女の子のいじめが、地下に潜るのは何故か
男女間のドメスティックバイオレンス(DV)を調べていたという作者が、そういえば学生時代体験したあの女同士の「表には浮上してこないけれど裏で壮絶なバトルが展開されていた女の子同士のいじめ」は、どういうわけで展開されてしまうのカシラ…ということを調べるため、アメリカで幾つかの州、土地柄、人種柄なども考慮に入れつつアンケートや体験談をリサーチしてまわった、その事例集という感じの書籍でした。
リサーチ結果ですんで、ここから更に歩を進めていくことが更に重要と思われますが、作者の思いとしては、DVと同様に、この揉め事を経験する女の子はとても多く、同じようなことが至るところで起こっているのに誰もが「私だけの体験・私がいけないからこうなった」と更に固く口をつぐみ、誰かの体験が教訓として生きる事もないそれを、何とか表舞台に議題として挙げたい…という出発点とのことでした。
現在の日本では全体的に女性的な社会になっていますから、男の子間でもこのような地下に潜る陰湿ないじめが横行していたりしますので、女の子特有というよりは、人間ってややこしい(笑)って風に読ませていただいたんですが、6,3,3で12年間ナマで現実こういった陰湿な世界に肩までどっぷり浸かって泳ぎきった我が身としては、事例がたっぷり並んでいても…根に有るところはやっぱり一つ…に見えました。
本書にあがってくる単語のうち、「パーフェクトガール(日本語訳は「いい女の子」)」という単語が重要なキーワードでないかと思います。アメリカの白人の女の子達がいつも胸に描いている「パーフェクトガール」。ブロンドで青い目でチアリーダーみたいに闊達で明るく。(見える気がする(^_^;))
女の子はみんな、「自分も理想のパーフェクトガールのようになりたい」…と思ってい、自分の立ち居振舞い、友達の立ち居振舞い、全員の女の子の立ち居振舞いを「パーフェクトガール」に照らし合わせて、そこから「あそこが足りん」「ここが至らん」とかつけたり取ったりしながら自分を立たせようと模索している…という図が浮かび上がりますます。
こういう方向へ寄せていってしまう理由は何処にあるのでしょう。これは競争社会、過密社会、大人になることを急がされてしまうそういった要因から、「模範的なものを真似しながら学ぶ」ということが手っ取り早く大変有用であるから…などの視点はどうでしょう。
それは、試験の丸暗記に似たテクニックかもしれません。(笑)
すぐに使えて高得点がとれますが、すぐに忘れるし応用がくるとボロが出ます。(^_^;)
忙しさが、人間づきあいをもテスト形式に変えてしまった…のでしょうか?
また、「パーフェクトガール」方式は、「減点方式」です。加点はあんまりされません。だから「誉めておだてて伸ばす」という根本的な教育法式から、思いっきり逆をいっているんですよね。どんどんと、すればするほど「私ってなんてツマラナイ人間…」という思いに蝕まれていく…かもしれません。
日本でも、人々は「完璧」大好きです。国の違いが有りますんで、まるまま日本式に当てはめられることは出来ないかもしれませんが、世界で、いろいろな国で、こういった問題が取り上げられているのがきっと実情なのでしょうね。
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