和紙のお雛様

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和紙で作ったお雛様です。顔はマッチ棒です。
子どもが小さい頃、お正月など実家にいて、何気なくマッチ棒と折り紙で作ってみたのが始めで、
母がすごく気に入ったので、家事の手伝いはしなくていいからもっと作ってというので、
子どもまで任せて、たくさん作りました。だんだん和紙にも凝ってきて、良いものを使うと
やはり良く見えるので、エスカレートして、日本人形の髪用のスガ糸まで買ってしまいました。
何年かぶりで見てみると、自分でもきれいだなあと思ったので、ご紹介しようと思いました。
髪飾りは細い針金と紙で、金のアクリル絵の具を塗っています。
扇は、中国の透かし彫りの扇子の、壊れたのがあったので、
小さく切り取って貼り、絵を描きました。
飾り紐は、和裁用の絹の縫い糸です。マッチの顔はアクリル絵の具で白く塗っています。
うしろにつけている白い裳(も)は、本物のお雛様を出してきて真似して描きました。
この子は、顔に比べて全体が大きいので、お内裏様が釣り合うように作れませんでした。
シングルなので、「式部人形」ということにしておきます。

お内裏様とセットのもあります。こちらは袖だけなので小さめです。
漆塗りの台は市販のものですが、屏風やお花も紙で作ってあります。
紙で形を作って、アクリル絵の具を塗り、更にニスでコーティングすると、
漆塗りみたいな感じで、丈夫になります。
お内裏様の帽子なんて、1mm幅くらいの紙切れですが、とてもしっかりしています。
お花が載ってる三宝も紙ですが、すごく本物らしく出来ました。
何年か前、ドールハウスの雑誌に写真を送ったところ、掲載されたことがあります。
カメラマンがやってきて、大きな日傘みたいなのを広げて、撮影してました。
小さすぎて、埃が大きく写ってしまうのを気にしてました。
私の写真も小さく載ったのですが、ベランダの外で撮った時に、
顔の前に照度計というのでしょうか、ルクスを測るもの、を差し出されたのが
なんだかモデルさんみたい、と思いました。でもヘンな顔に写っちゃった(実力・・・)。
作業が細かいので、なかなかやる気になれませんが、三人官女くらいまでは作って
段飾りに出来たらいいのだけど。お道具を毎年一つづつ増やすとかね。

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