ブリューオールビスク
一番最初に作ったブリュと、同じ型でもう一度作りました。
全く同じ型の顔なのに、ぜんぜん違う顔になるものです。
初めてのときはどうしても目を縦長に切ってしまうのですが
そうすると少女漫画のような丸いドングリ目になります。
理想のアーモンドアイというのは思ったよりずっと横長なのです。
横長、横長と削っていくうち、少し大きい目になってしまいました。
この型にあうサイズより、ひとまわり大きい目を入れています。
虹彩の線がはっきりした、クラシックでとてもすてきな目なのです。
（虹彩の模様もいろいろあるのです）
この子は、ブリュらしいというより少しリアルで現代風な顔になってしまったと思います。
体は、オールビスクといって関節でパーツに分かれた型に
色をつけて焼いてから組み立てます。
他のブリュは、ひじから先だけがビスクで、
あとはコンポジションという木粉を固めて作られたもので、
アメリカ製のものを買うことができます。
ジュモーは、指先までのコンポジションを使います。
ブリューのビスクの手は、とてもかわいいものです。
爪も刻んであって、関節をほんのりピンクに染め、爪の根元に赤い線をさっと入れます。
色付けによって堅い磁器が、ふっくらとして見えるのです。
